とある吸血鬼の話(来栖過去)

                                       患者が一人、錠剤を呑んで今日もおやすみ  
                                   でも不安に呑まれて吐きだしてまた空っぽになる。
                                          雲ひとつない最悪天候、永遠の日曜日。
                                                           自堕落浸って優越感 。
                                                隣にはうつ病気取りの堕天使さん。
                       『生きたくもないし死にたくもない。どうすればいいのかな』
                                               必死で話すネタ探した結果がこれか。
                                 対して気持ち良くないくせに 喜ぶ姿は らりぱっぱ 。
                                         良い人ぶって 励ますのも もーめんどくさい
                                                          この死にたがりどもが。
                                           そんなに死にたいなら死ねばいいだろうが。
                                                        誰もお前に構いやしねーよ

                                      これは俺がある可笑しな人外病院にいた頃の話。   

『響夜さん、お体の調子はいかがですか?』
「おかげさまで順調に回復しているよ。ありがとねー。」
『そうですか、それなら良かったです。…まさか轢かれそうな猫を守るだけ為に暴走トラックに突っ込んで、猫抱きしめたまま轢かれる人が本当にいるのは驚きですよ。意識なしの傷だらけで搬送されてきたときは驚きましたよ全く。しかもなんで勝手に出てるんですか。』
「いやー、まぁ…暇だったから?それに俺はよっぽどのことがないと死なない。それにこの猫又ちゃん可愛かったし。別に傷と意識不明くらいどうってことないでしょ?」
『バッチリあります。意識不明は重体ですよ?!死にたいんですか?!それにせっかく綺麗な体なんですから大事にしてください!』
「あーあー、まぁそうムキになんなって。」
『貴方のせいですっ!』
と、とある病院の四人部屋の病室の中の会話。
どうやら今はこの二人しかいないようで。
彼にとっては永遠の日曜日。
外は雲ひとつなくじりじりと太陽が照りつける晴天。最悪で最高の天気だ。
患者の方の少年は片目が赤眼。
黒い羽。
八重歯のような牙。
吸血鬼だろうか。
看護師の方は真っ白な女性。
白い羽。
淡い金髪の綺麗な髪。
金色の輪。
天使だろうか。まさに白衣の天使。
患者の少年は元とある館の主人であったそうだ。
吸血鬼の来栖一家の長男であり、
両親は何者かに食い殺され、館の主人に。
だが、ある日侵入者により、火をつけられ全焼。
行くあてもなく、夜の街を彷徨っていたら警察に捕まり補導。
そしてなぜか精神病を疑われこの病院に。
実際に精神病持ちではある。
『解離性同一性障害』を患っている。わかりやすく言うと多重人格障害。
だが、彼曰く滅多なことがないと人格が変わることがないらしい。
もう一つは軽度の薬物中毒。
覚醒剤とかではなく、風邪薬でも胃薬でも薬ならなんでもいいと言う
変な人。とにかく薬さえ飲めればいい、と言う感じ。
そしてこの病室の人達はみんな何かおかしい。

隣にはうつ病気取りの堕天使さん。
『生きたくもないし死にたくもない。どうすればいいのかな?』
必死で話すネタ探した結果がこれかよ。
いい人ぶって話聞いてやって嬉しくもない癖に 喜ぶ姿は ラリパッパ。

正面にはもらった赤い花束の花弁剥いで
病棟汚し狂った笑い声で言う
「全部僕の宝物さ、綺麗だろう?」
身も心も穢れきって狂った狐さん。

斜め前にはスマートフォンとパソコンで必死に
恋人が他の女と遊んでないか調べ尽くす。
オセロ症候群の白兎さんは
メンヘラヤンデレで気持ち悪い。
別の言い方をすると一つの事に異常に集中している。つまり
キチガイさん。

こいつら全員見事に死にたがり。
いい人ぶって話聞くのはもう飽きたわぁ。
「…もう、スベコベ言わずに生きるか死ぬのか決めればいいじゃん」
正直これが本心だった。
だから俺はせっかくだったからとあることをした。
…殺人鬼になってやった。
まぁ、本当はなるつもりなかったが、俺も人格が変わる病気なもんで
別の人格の奴がやり始めた。
レイピア持って、
病棟のブレーカー落として、
電気通らなくして、
ナースコール全部鳴らして混乱させて。
各部屋殺す、のではなく気絶させて。
…自分の病室。
最後の一人。
…堕天使野郎。
俺は相手の首元に刃を突きつけ行った。

『死にたいんだろ?死んでもいいんだぜ?誰もかまっちゃくれやしねーよ。
「君に何がわかるの、」って、俺を知らないお前が何を言う ?
「なら勝手に死なせてくれ」と 一人になれないお前がが何を言う。
どんなに不幸を嘆いても結局他人事 じゃね?泣いてわめいて手首切っても
すげぇわざとらしーわ。まだ生きてんの 死にたいくせ、なんで生きてんの?
死んでもいいよ。死にたいんだろ?死んだらいいいじゃん。
生きたくない、死にたくもない。 何がしたいのかわからない ?
俺に聞かれても困るんだよ!
もうつべこべ言わずに 生きるか 死ぬのか 言ってくれよ?
死にたくないならせいぜい生き延びろよ。』

ってさ。そしたらいきなり泣きだしやがって。
「ありがとう、みんなめんどくさがって気を使ってきて、寂しかった、
君みたいにちゃんと言ってくれる人を待ってた、ありがとう」
ってさ。
返事しようとした瞬間、病棟の電気が回復して病室に先生…あの看護師が入ってきた。
『響夜さんっ!何をして…、』
俺はもう此処には居られない、そう思って窓から逃げるつもりで窓に足を掛けた。
そしてそこに居た人たちに一言
「楽しかった、」
とだけ言って飛び降り、逃げた。
もう二度と戻ることはできない。
でも一人だけ、勇気付けられたかもしれない。
まぁもう終わったことだからどうでもいい。

                                          死にたいのならばさっさと死ね。
                                          そして反対に死にたくないのなら
                                                 せいぜい生き延びろ。
                                          人生は人生を楽しむ奴を好むから。
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はい、薄っぺらいねごめんね!
来栖 響夜の過去でしたー、
響夜の親は何者かに喰われたって書いてあるけど誰だろうね。
響夜と思っていただいて結構。
あの病室の人達の共通点、死にたがり以外にあるでしょ?
精神病。響夜も。
…実はあれ、全員響夜なんだよね。人格別の響夜。

響夜の設定→来栖 響夜
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ラリパッパ
ラリパッパとは、麻薬やシンナーを使用したような精神状態のこと。
【年代】 昭和時代   【種類】 若者言葉
ラリパッパの『ラリ』とは麻薬などの薬物によって意識が朦朧とした状態になることを意味する『らりる』の略。『パッパ』はアホや頭が回っていないといった意味の『パッパラパー』からきたものと思われる。つまりラリパッパとはシンナーや麻薬などでフラフラになったり、頭が回っていないさまを表す。後に薬物を使用せず、飲酒や極度の寝不足など、他の理由で同様の症状になった人のこともラリパッパと言うようになる(飲酒が原因の場合、ヨッパッパと言うことが多い)。

  • 最終更新:2018-11-10 17:09:56

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